2017/07/06 イベント報告
知的財産について、弁理士の先生からお話いただきました
目次
知的財産についてあなたはどのくらいご存知でしょうか。
今から新しいサービスを始める、起業をするという段階において、この知的財産権をどう守っていくかは今まで以上に重要になってきています。
インターネットと商標の関係
今までは、例えば名古屋と北海道、沖縄といった別々の場所で小売店を営んでいた店舗があったとします。この場合、店名が同じでも商圏がかぶることがないですから、同じ名前でも経営できていました。しかしながら、インターネットの時代になると、その店舗名を検索すると、全国の同名の店舗が出てきてしまうことになります。
もし、自分の店舗の名前で検索して、他者が常に上位にあると経営上もマイナスになってしまいますね。
インターネットの時代だからこそ、このように店舗名やサービス名といった「商標」の重要性が増してきているのです。実際に、商標の出願数は、近年増加傾向にあります。
今回、弁理士の先生にきていただき、私たちが新しい何かを生み出したとき、それをどのように守るのか、そしてどのように活用するのかについて、詳しくお話いただきました。
特許についてのお話
特許というと、発明したものを守る為に使われると思われがちですが、実は特許の機能というのはそれだけではありません。産業の発展にも大きく寄与しているというのです。
特許が登録されると、一定期間後にその内容が公開されます。これは一見すると真似する人が現れるような気がしますがそれ以上に、この公開された特許をみて、さらにその応用の発明が行われるという循環を作ることに役立つというのです。
もし、特許の登録がされなかったらその発明は誰にも知られることはありませんし、どのようなものかをしる術がありません。だから技術の蓄積が社会全体としてなくなってしまうのです。
自分自身を守るものだけでなく、社会の健全な発展にも役立つというのはとても素敵な話だなと思いました。
商標にも色々ある
また、商標については昨年新たに、色や音の商標が登録できるようになりました。消しゴムの青白黒のストライプ柄はすでに登録されており、その他、大手携帯電話会社の特徴的な色(オレンジや赤)も出願されています。音の商標では、「ファイトー」「一発」といった音や「おーいお茶」という音も登録されているそうです。
まずは、相談をしてみてください。
今回、東海特許事務所の安達先生に講師としてお話していただきました。先生も、何かを始める前にぜひそうだんをしてほしいとおっしゃっておりましたので、知財(特許、意匠、商標等)についての疑問質問はぜひ先生にお問い合わせください。